アユタヤ爆走するよォ〜
前編の続きからなので初投稿です。
なんかうんざりするほど暑くてジメッとする列車に乗ってたどり着いた先はアユタヤ。世界遺産を満喫するべく、ワシは1人財布から50バーツ札を取り出した…!

カネで勝ち取ったるは、ママチャリ1day乗り放題プラン!!(18:00までに帰ってくればOK)チャリロック用の鎖、荷物飛び出し防止用のネット、主な遺跡の地図もついて至れりつくせりである。これだよ、こういうのを待っていた…!気ままに走れる、歩くよか楽、風が気持ちいい…島中観光スポットなアユタヤにはうってつけである。かくしてワシは愛車とともに、アユタヤの街を爆走するのであった…。
首なし仏像、首だけブッダ
タイに来るまでアユタヤを知らなかったワシでも、テレビで一度は見たことがあったもの。それは、ブッダの仏頭がまるごと飲み込まれているあの木である。チャリを借りた店から一番近くにあるというので、真っ先にそれを見に行くことにした。
遺跡の名はワット・マハタート
最近仕事ばっかりで金払って観光とかマトモにしてなかったからな、ちょっとテンション上がってるゾ。動物園の入り口みたいな入場ゲートで既にワクワクしているオタク(23)。



そしてゲートをくぐって中を歩くと…
あ り ま し た

うおお!!!木の幹がうじゃうじゃと絡み合ってる中、こっちを見ている1つの顔が!!あれはまさしくブッダ…!
もっとこうアルカイックスマイル的なのを想像してたんだが、ファインダー覗くと「ブッダはしずかにこちらをにらんでいる…」状態なので結構怖い。まあ木に絡みつかれながらも顔が正立してるって時点でだいぶ不気味な気はしてしまうのだが。不気味さ故の神秘性というべきか。
ちなみにワシは撮らなかったけど、もしこのブッダと2ショット撮りたいっていう場合はブッダよりも低い位置に顔を持ってくる必要がある(手前に注意書きがある)。ブッダに対する礼儀というやつである。ん、でもブッダより低い位置ってもう地面じゃ…?
そう、写真右下の帽子を見れば分かると思うが、ここで2ショット写真を取るには地面に寝そべるしか無いのである。う〜ん、でもワシは事務所的に顔出しNGだからなァ…ここで2ショット撮ってもなァ…。
ということで、寝そべりシリーズはボツになりましたとさ。みんな、写真取るときは高さに気をつけよう!(ゆうさく注意喚起)
首なし仏像たち
このワット・マハタートには、もう一つの見所先輩がある。それは、「首がないたくさんの仏像たち」である。中央部を取り囲むようにして建てられた壁の内側に、コレでもかと言わんばかりにそれらは並べられている。その姿は異様の一言。さっきのブッダもそうだったけど、この遺跡内には常に若干の不気味さが漂っている…。


首はおろか腕が無いものも多く、かなり怖いが、かなり怖い。なんでこうなっちゃったんだろうね…?関節部分が脆い作りだったんかね…?(浅はかな考え)
なんかここにいると、ダークソウルの世界に迷い込んだみたいな感じだ。死にすぎて首も無くなってしまった亡者なのかね(こじつけ)




とまあなかなか見ごたえのある遺跡、ワット・マハタート。古都アユタヤらしさがにじみ出るこの場所、一度訪れてみてはいかがだろうか(旅番組的なシメ)
ランチも安い、タイランド
死にすぎて腹が減った。そういえば、13時半にアユタヤの駅に着いて今既に14時、まだ何も食ってない。まだまだ回らにゃいかんというのに、腹が減ってはなんとやらだ。近くのレストランで飯をカチ込むことにしよう。
ワット・マハタートのすぐ近くにあるレストラン、Burinda。外に出てる看板メニューがやたらうまそうに見えたので、ここに決定。店員のおじさんに「オニーサン汗だくだね〜wW」と笑われたので「死にそうです」と答えたら、店の奥からバカでかい扇風機を出してくれた。ありがとう、体の左半分だけめっちゃ涼しかった(助かりました)
めちゃんこ汗が出てる状況なので、水分補給が何よりも大事。ということで、スプライトを注文。…うーん、スプライト十分安いはずなんだけど、移動費が安すぎてもはやちょっと高く見える(乱視)
https://twitter.com/masumi_sugae/status/983968935065219072
今のところアユタヤ移動用に借りたチャリンコが1番高い(50バーツ/日)
— ますみん@家なきエンジニア (@masumi_sugae) April 11, 2018


どれを食おうか迷った挙げ句、無難にパッタイを食うことにシマチタ…許し亭許して。でもすっごいうまかったのでまた食べたいと思いました(KONAMI)

腹ごしらえも終えたし、またチャリに乗って走り回ろう。とその前に、ワット・マハタートの隣にあるワット・ラーチャブラナを見ていこう。
廃墟ワット・ラーチャブラナ
さっきのワット・マハタートよりも建物がしっかり残っている印象があるワット・ラーチャブラナ。ちなみにさっきからワットワット言ってるけど、これはタイ語で寺院を意味する言葉らしい。サンスクリット語由来らしいぞ(7へぇ)
もともとは立派な寺院だったんだろうけど、今はもう廃墟感が漂う。でもそこがまたいいよね、廃墟すこ(告白)



実はこの白い塔のような建物、内部に入ることができる。めちゃめちゃ急で狭い階段を登ったり降りたりすると、もともと遺体安置所として使われていたスペースにたどり着ける。あまりにも暗くて不気味だったので写真は撮れていない(チキン!!)が、噂では「ここを訪れた人は死ぬ」らしいので写真を撮ろうが撮るまいが辿る結末は同じだろう(ハナホジ)勇気のある人は是非塔内部で記念写真を撮ってみてほしい。

ゾウ、街を往く
そういえば、アユタヤではいろいろな移動手段が使える。レンタルチャリ、レンタルバイク、トゥクトゥク、バイタク、タクシー、船…。そんな中でもひときわ目を引くのが、ゾウ。タクシーなどとは違いルートは決まっているようだが、またがって移動したら王様気分やろなぁ…(羨望)チャリがあるので乗りはしなかったものの、有名ドコロを象に乗りつつ回るってのも中々オツなもんかもしれませんナ。ちょっと臭かったけど(暴露)
たしか500バーツくらいで乗れたはず(定かではないので悪しからず)なので、騎乗位ならぬ騎ゾウ位を試してみたいって方は是非ドウゾ。

光るおっさんこと涅槃仏
チャリを漕いでゾウを追い越しつつ、やってきた先はワット・ロカヤスタ。ここは何があるかというと、「横たわる巨大な寝像」がデーンと建っているのだ。よく見る仏像(そんなに頻繁に仏像見ないけど)は直立姿勢やあぐらなど、上に高いものが多い。この仏像はいつもの直立した仏像がそのまま横っ倒しになったような状態なので、やたらめったら大きく見える。昔修学旅行で東大寺に行った時にガイドさんが「下から見上げたら仏様の頭がちっちゃく見えるので、東大寺の大仏様は頭がちょっと大きく作られています」なんて説明をしていたけど、この寝像にはそんな心配はなさそうだ。全部が全部フルサイズ。まさに圧巻。全身を写真に収めようとしたらかなり後ろまで下がらなければならず、手前の観光客の写り込みが避けられなかったのが悔しい。

…にしてもこのポージング、非常にリラックスしていると見える。ありがちな例えで言えば、プロ野球の伝統の一戦6回オモテあたりをテレビで見てるおっさん。や、今だとBSでパ・リーグ見てる人のほうが多いかな。ともかくそんな感じ。白?もともとは黄金色?神々しいカラーリングとは裏腹に、アルコールが回って半目になりながら中継見てるおっさんのポージングというギャップが楽しめるスポットである(楽しいのか…?)
島外の巨大寺院へ爆走!
馬鹿とけむりは高いところが好きとはよく言ったものである。寝像を見て「いや、もっとこう縦に長い、あわよくば登れるようなものをですね」と思った男がいた。その男はスマホを取り出し、「アユタヤ 仏塔 高い」でググりだした。すると出てきたのは「ワット・ヤイ・チャイ・モンコン」という寺院。アユタヤの中で一番高い仏塔がここにあるらしく、しかも階段で上部まで登れるときた。これは行くしか…さっそく男はグーグルマップで場所を調べ、チャリで向かうべくナビをセットした。…!?こ、こいつ…アユタヤの島の外にあるぞ!?
そう、この遺跡はアユタヤ遺跡群とはいうものの、中心部である島からはかなり離れているのだ。無計画だったワシ(53)の観光計画はここで重大な決断を強いられることとなった。列車の時間があるので、遅くとも16時半にはチャリンコを船着場前に返したい。が、ワット・ヤイ・チャイ・モンコンに行って戻ってくるとそれだけで時間切れになってしまう。もし本来行きたかったワット・チャイワッタナラーム(仏塔群のある寺院)やワット・ナー・プラメーン(ゴールデン仏像)を回るなら、今度はワット・ヤイ・チャイ・モンコンに行けずじまい…。だんだんワットという文字がゲシュタルト崩壊してきたが、どっちのルートにしようか正直めちゃくちゃ迷った。
結論
まぁ橋渡るよね。だって高い仏塔に登れるんだもん。バカの血には抗えませんナ。

最終目的地的仏塔(中国語的表現)
20分くらいチャリぶっ飛ばして漕いで、なんとか着きました。日本人観光客の人とすれ違って声かけられたけど、返事する余裕もないくらいゼエハア言ってるおじさん(限界)
こんだけチャリ飛ばした後なのに、高いところ目指して階段登るってんだからこれもう分かんねえな(素)
でも登ったら景色が良かったので楽しかったです。また行きたいです(小並感)




徒歩やチャリでは来るのも一苦労だが、この景色は一見の価値ありである。悩んだけれど中心部の島を離れてよかったと思えたので島忠ホームズのファンやめます。
驚異の格差社会(マジ顔)
さて、時間も時間なのでそろそろ帰路につくとしよう。船着き場に付く頃、ちょうどチャオプラヤ川に夕日が差し掛かっていた。脳内ではCKBのヒルトップ・モーテルがヘビロテである。なんてったってアジアが好〜き〜チャオプラヤの夕日が好き〜(cv: 剣さん)

しかし、蒸し風呂状態の列車に揺られたり、炎天下でチャリ漕いだりしたもんだからめちゃめちゃ汗かいた。自分の汗から出た塩で、ジーンズに模様ができてしまった。

疲れたから帰りは指定席や!奮発したる!!ゆったり座って帰ろ!!
…そんでもって駅に行って指定席チケット取った結果がこちらになります。
行き立ちっぱで疲れたし、帰り奮発して指定席とったろと思ってチケット取ったら pic.twitter.com/ZiT5mSM5W1
— ますみん@Bangkok🇹🇭 (@masumi_sugae) 2018年4月11日
急に341バーツって高すぎやろ!行きは14バーツだったんだぞ!自由席チケットだったら24人分取れるぞ!もはや1車両まるごと貸し切れる勢いだぞ!!…タイってこんなに格差すごいのか…
なんか指定席だと弁当もついてくるとかいう噂も聞いたが、定かではない。ワシはというと、流石に341バーツは高すぎたのでもう一度船に乗って島内へ行き、ロットゥー(ハイエースの乗り合いバス的なやつ)に乗ってバンコクまで帰りましたとさ。エアコン効いてるし座れるし60バーツで行けるしで、はじめっからこっちにしとけばよかったわ(憤怒)
電車のチケットキャンセルして、ロットゥーとかいうバンコク行きのミニバスに乗りました。60バーツでエアコン付き、快適😎👌 pic.twitter.com/0zSIsVALR6
— ますみん@Bangkok🇹🇭 (@masumi_sugae) 2018年4月11日
ハイエース降りた!Mo Chit駅までもうちょっと(激ウマギャグ) pic.twitter.com/6K3Uc7DSVF
— ますみん@Bangkok🇹🇭 (@masumi_sugae) 2018年4月11日
「Mo Chit駅までもうちょっと」は国際派激ウマギャグなのでこれから流行らせていきたいです(宣言)
まぁいろいろあって思い出に残るアユタヤ観光になりましたとさ。おしまい。